ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
そう言った五十嵐くんの声は……。


瞳は……。


ものすごく鋭くて……。


「……っ」


あたしは、思わず息をのんだ。


そんなあたしを睨みつけるように、一瞬視線を絡めてから、五十嵐くんは口端をスッとあげた。


「玲央には、ピアノ。
愛斗には、料理。
陽翔には、護身術か。
いいんじゃねぇ?
ついでに、一輝に、フランス語を教えるよう、言っといてやるよ」
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