いじわるな君に恋をする
ストーカー、恋心



んー…


やっぱり、ついて来てる…よね…



ここ三日間、帰り道にいつも感じる視線と足音



ストーカー…?



いやいやいや

私ストーカーされる程可愛くないし…



「ただいまー…」



あれ?

返事がない…


いつもなら、朔弥が返事してくれるのに



「朔弥〜?」


リビングに入ると、朔弥がソファーに横になって寝ていた



疲れてるんだな〜…


正樹くんって人、結構やんちゃらしくて

朔弥が面倒みてるみたいだし



私は薄い毛布を朔弥にかけた



…やっぱ朔弥って、カッコイイ顔してるよね


なに?
この整い過ぎてる顔は



「……なに見てんだよ」

「へっ……わあっ!!お、起きてたの!?」

「今起きた」



び、びっくりした〜…



「なに?俺に見とれてたの?」


「ち、違いますっ!!」



本当は違わないんだけど…



「ふ〜ん。今日の夕飯なに?」


「あ、今日はハンバーグだよ」


「ハンバーグ…ね…」



どうしたんだろ?



「朔弥?どうしたの?」


「いや、麗華、元気かなって思っただけ」


麗華(レイカ)

っていうのは、私達のもう一人の幼なじみ


中学二年生の時に、北海道に引っ越しちゃって…


それ以来、連絡もとってない。
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