獣は禁断の果実を蝕むのか。

ピタリと止まった指先。


「そうですか。彼女の体は、極上のマシュマロのようでしたよ。」


勝ち誇った顔は見えなかった。


でも、専務の冷たい声が。


少し嬉しそうに聞こえて。


なんとか立ち尽くすしかできない私は、その後、しばらくは記憶が無くなっていた。
< 91 / 387 >

この作品をシェア

pagetop