蝶龍Ⅱ

過去



梨「ん……」



目を覚ますと、見慣れない天井。


梨「はぁ~…」



思い出すのは、あの日の事。

私が油断しなければ、もっと警戒していれば。


梨「ごめんね…朔にぃ」



私は重たい体を起こした。



黒で統一されたシンプルな部屋。

たぶん総長部屋だね。



「……ら……の…か」



部屋の外から風にぃたちの声が聞こえる。



きっと佳菜が呼んでくれたんだね。



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