【完】君と流れ星を。
冬空と2度目の失恋と。
◆◆◆


「んっ……」


真横の角度から射し込む光で目が覚めた。

伸びをしたら、バサリと音をたてて毛布が落ちる。



……毛布?

ああ、きっと彼女がかけてくれたんだな。



今日は約束の日だったのに悪いことしてしまったな。

怒ってるだろうか。


いや、紗奈はこんなことじゃ怒ったりしない。




俺は何気なく目をこすった。

温かい濡れ跡に触れて、慌てて鏡を覗き込む。




……なんで、俺、泣いてんだ?
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