エレーナ再びそれぞれの想い
 シュウとエレーナ達の学校生活の日々は、過ぎていった。
シュウは、自分が幽霊であることにはまだ気づかない様子。
「もうそろそろ本当のことを言ってやるべきじゃないか?」
エレーナは、ジェシーからシュウに本当の事を告げろと何度も迫られた。
「でも、そんなこと私には言えません」
エレーナは、ひどくためらう。
「このままでは、かえってシュウが苦しむだけだ。
死んでもいろいろなものに縛られて、いつまでもあいつは救われない。 
真実を伝えて成仏させるべきだ。お前が言えないなら私から言うぞ」
「お願いします。私が何とかしますから、少し待って下さい」
いずれは本当のことを告げなくてはならない。それをどう告げるか、エレーナは思い悩んだ。
慎一さん教えて下さい。貴方ならこんな時どうしますか? 
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