最近、彼女がふるまってくれる大好きな手料理の味が昔と比べると濃くなった。

久しぶりに自宅に招かれてお邪魔すると、綺麗好きでチリ一つ無かったテレビの上にほんのりと埃が積もっていた。

気紛れな君に付き合い、仕方ないと言いつつ毎週のように手伝っていた模様替え。家具の移動がもはや習慣と化していたはずだったのに、気付けば久しぶりに訪れる部屋の風景に全く違和感を感じなくなっていた。

長かった髪を急にばっさりと切った、外へ出掛ける事も減った、彼女に会う事も…気付けば明らかに減っていた。



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