マンションへの帰り道。

絢乃は途中の公園のベンチに座り、夜空を見上げた。

・・・目尻から、涙がとめどなく流れ落ちる。


───今日のデートは、楽しかった。

卓海はただ遊ぶために絢乃を連れ出したのだと、わかっていても・・・

卓海が時折見せる笑顔や仕草に、ドキドキした。

卓海は高慢かつ傲慢で破滅型の性格ではあるが、その分、たまに見せる優しさや気遣いがとても心に響く。


先週の、慧の見舞いの時もそうだが・・・

言動は鬼で自分勝手ではあるが、大人の男性として色々なことを知っているし、いざという時には頼りになる。

仕事もできるし、課員達にも慕われている。

そんな卓海が、自分にだけは本性を見せてくれている・・・・。

そのことを、自分でも知らないうちに嬉しいと思うようになっていた。

他の女性達は知らない、卓海の本性。

傲岸不遜ではあるが、心惹かれずにはいられない、あの性格。



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