付き合ってるのよ?
わかれたって、本当に!?

~綾乃の心情~

いつも通り、にぎやかな教室に一ヶ所だけ、雰囲気のおかしいところがあった。


いやいや。


失礼。


言い直そう。


1人だけ雰囲気のおかしい、人がいた。


でも、そんな雰囲気なんかに、クラスの誰もが気付かない。


そんなおかしい、雰囲気をかもしだす私は、冷静に目の前で笑っている親友に呟いた。


「私ね。このごろ耳がおかしいの。もう1回、言ってもらえるかな?友香ちゃん?」


私はにっこり笑いながら言った。


友香ちゃんは、いつも通りニコニコ笑いながら言った。


「うん!綾乃ちゃん、よーーく聞いてね?」


私もニコッと笑って、友香ちゃんの次に口にする言葉を待った。



「悠也くんと別れちゃったー」


友香は、えへ?って可愛く言いながら私に微笑んだ。


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