女子校、高校生。
みんな


そう、いつだってみんなキラキラしている。


なんて言ったって、そのはず、華の女子高校生だもの。


バイト先にいるかっこいい男の人の話で盛り上がってたり、彼氏とのノロケ話でキャーキャー黄色い声を咲かせていたり。

私はそんな人たちを横目に黙々と部活に向かう。

大丈夫、いつものことなんだから。
私だってそれなりに充実してる毎日を送っている思う。
だって真面目に3年間部活やってたおかげで部長にもなれたし。

でもそれだけ。

みんなのように何か盛り上がる話題も持ち合わせていない。
彼女たちはきっと毎日大好きな人のために、彼氏のために、努力を欠かさなかったり、ご丁寧に笑顔の練習までしてる。

私はそんな青春じみたこと、きっと何一つしていない。
言われたことをやって、なんとなく部活に入って練習してバイトして。


でも高校生って、避けられないランクがある。
それは2つに分かれている。
1つは「目立つ人」。文字通り、ギャルやギャルまで行かなくとも、クラスのムードメーカーだったり。
女子校は男子がない分、みんなやりたい放題だから、いかに「可愛いか」じゃなくて、「いかにみんなの前で笑いをとるか」って基準だと思う。

2つめ、最後はきっとどこの学校にもいる「目立たない人」。言っちゃえばオタクとか根暗とか、マジメちゃんグループ。
この人たちがクラス内でできることってホント限られていると思う。
だって、いかにもアニメや漫画が好きそうで暗い子がいきなり髪の毛染めてきたらびっくりするでしょ??


授業中発言するのも、先生とおしゃべりするのも目立つ子の特権だと思う。
もしそれを目立ない子がやったならば、すぐにバッシング。
「え、何あいつ」って声が必ずどこからか聞こえてくるもん。



だから私はまだマシな方かもしれない。
目立つグループいいるときもあれば地味グループにいるときもある。


毎日それなりに笑ってると思う。


でもみんなのようにキラキラするのは本当に疲れるんだよ。


ブログやグッツやら、少しでも流行れば「○○ももちろんやってるよね?」みたいになって会話が進むからやらなくちゃ話についていけなくなるし。


みんな、きっと努力していると思う。


だけどきっと、キラキラしてるのは表だけで、実際は真っ黒なんだよ。
みんなあえて言わないだけで。

きっと触れてはいけないところ、なんだと思う。
< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop