あの日、守りぬくと誓った

弱者と強者




兄の事故から一ヶ月と半月が経った。



兄はまだ入院している。




そして、母は一度も来ないまま。

兄の不安は募るばかりだった。



それを見て、優越感に浸る私。




最低な事してる
と自覚はある。


多分、以前の私なら
最低とも思わなかっただろう。



少しは成長した証だ。










その少しの成長に満足しなければ、

まだ引き戻せたかもしれなかった。




事件は突然起きる。
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