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「白!」


「宏…」


お昼、七橋 白は屋上であんぱんを食べているところだった。


太陽がぎらぎらと照らす屋上には、誰もいるはずはなく、

いるのは白と宏だけだった。


「お前、どっか行くなよなーっ探したぜ?」


「…昨日の今日でお前と食えるかよ。」


「おーおー、怒ってんな。」


宏は無理矢理白の寄りかかっている柵にその長身の体をよりかけた。


「杏がいなくなって、もどかしいんだろ。」


「……………。」


「まぁ、そうだよな…、俺ももどかしいよ。杏に告白したつもりなんだけど、杏はお前のことばっかだ。」


「杏に…告ったのか…!?」


さっきまでそっけなかった白は宏の言葉に耳を傾けたようだった。

「あぁ、少しは元気でたか?」


「…………。」


「誤解すんなよ?俺、マジだから。」


「………俺の知ったことじゃない。」


「だよ、な。わりっ、ちょっと意地悪しすぎた。」


「…いや、そのくらいのほうがいい。」



夏の風が白い髪を撫でる。

綺麗な…白髪が。



「白…」




「自分のことは…よく分かってるからな…