悪魔か天使か!?〜David or angel〜
第二章



四年後

「メイーっ!!」
後ろから夕陽が抱きついてきた。あの人懐っこい笑顔は出逢った頃と変わらない。

「メイと同じ高校。同じ大学。やっぱ俺らって運命?」

「おんなじにしよーって言ったんだから当たり前!!」

私はベタベタはしない。クールに交わしている。

夕陽は運命という言葉をよく使う。


私と夕陽は本当に運命なのだろうか…?




ねぇ海斗…あなたはどう思いますか?


私は空を見上げる。



海斗…
あなたがこの世からいなくなって三年が経ちました。
ハヤいですね。
今でも海斗が隣にいるような気がします。


海斗は高1の夏に亡くなった。
病気に負けちゃったんだって。

スゴく頑張ってたんだって。




海斗は私のこと…




好きだったんだって。


そして私も



海斗が




海斗のことが





大好きでした。







ドスっ

「痛ぁーっ。」

「ぼーとしてんぢゃねぇよ。」

は?何よ!!
私は振り向いた。




…え



か…か…


「海斗…。」

「は?」


そこにいたのは…


海斗だった。
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