ショパンのワルツ 第1番 変ホ長調 作品18「華麗なる大円舞曲」を弾き終えた私は、ピアノの鍵盤からゆっくり手を離した。


――出来た……!


それから

「いててて」

左手で右腕をガシガシとさすり上げ、左腕にも同じようにする。


2回も続けて弾くと、なかなか腕に来る曲だ。




ピアノは5歳から習っている。


他に何の取り柄も無い私だが、ピアノの練習だけは1日も休まずに続けてきた。


部活動にも所属せず、いつも学校が終わったらまっすぐ帰宅し、夕飯の時間までピアノの練習をする。