お腹が空きました。

とりあえず水で飢えをしのぎます。





ああ、やっぱりそうなりますか?そうなっちゃいますか?と思っている間に、さらさらっと脱がされ、隅から隅まで洗われ、弄られ、鳴かされ、揺らされ、揺さぶられ、またまた鳴かされ、湯船にゆっくり浸かる頃には残業三昧だった杉崎より紗耶の方がぐったりしていた。



「もう…眠い……。」

指の先まで重い。

浴槽の側面に体重をかけながら紗耶はぐったりと呟く。


「溺れるぞ?」

きょとんと紗耶を見る杉崎に、紗耶はげっそりと視線だけ送った。

「…杉崎さんって、タフですよね…。本当。」

そんな呟きに、杉崎は紗耶の柔らかい身体にゆっくりと手を伸ばし、自分の体へゆるりとたぐり寄せる。

特に抵抗もせず、紗耶は後ろから抱きかかえられるようにすっぽりと杉崎の足の間に収まった。

肩に顎を乗せてくる杉崎に、紗耶はされるがまま体を預ける。

…杉崎さんって、首とか肩に頭預けるの好きだよねー。などとぼんやり考えたりした。

「さっきの話だけどな。」

「え?」

「好きに使っていいから。キッチン。」

「え?本当にいいんですかぁ…っ!…っっ」

後ろから腕を回して、杉崎が両手を使い紗耶の胸で遊ぶ。

思わず声を裏返らせる紗耶に、杉崎はいたって落ち着いた声で応えた。

「ああ。お前になら、いい。」

「…っ、……っぁ、っ!」

左手はそのままで、右手はするりと紗耶の柔らかい肌を移動し、一番敏感な部分を緩やかに刺激する。

さっきまであんなに激しくされていたので、少しの刺激でも瀕死の紗耶には結構なパンチが飛んで来ていた。


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