いじめのその先
助けたい想い


次の日、朝からクラス全員で『自転車の国』に来ていた。そこには大小様々な自転車があった。

パーク内から出ないこと、16時にはバス前に集合することを決めてそれぞれ好きな場所に散った。

私は幸恵ちゃんと乗る約束をしていて行こうとした時、ある人が目に入った。せっかくだし…と笑顔で彼女に声をかけてみる。

「飯…咲枝ちゃん。良かったら一緒に遊ばない?」

私は前、幸恵ちゃんに言われたことを思い出し、思いきって名前で呼んでみた。
彼女は相変わらずの無表情で私を見た後、ちらりと幸恵ちゃんの方を向いた。

「あ…良いよね?幸恵ちゃん。」

「うん!!一緒に行こう♪」

昨日の出来事があったから、幸恵ちゃん嫌な顔をするかと思った私は、笑顔の幸恵ちゃんに内心ちょっとホッとした。

咲枝ちゃんは軽く頷き、私達三人は再び自転車があるとこに行こうとしたが、たまたま一人で居た紗羅ちゃんも誘い、四人で向かった。

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