先生に連れられながら、長い廊下を歩いている。

『夢ヶ丘中学校』

今日からここが私の学校だ。

あの事件から三ヶ月…。
正直二年生に転校なんて不安だったけど、あの学校に居るよりはマシだ。ある意味お父さんの転勤に感謝してる。

ここは私立ではないが、ずいぶん立派で綺麗な建物だ。なんとなく今風の都会の学校だ。
田舎から来た私にとっては何もかもが新鮮で、いつもキョロキョロ辺りを見渡してしまう。

「変な癖がつくぞ~?」
なんて冗談まじりでお父さんに言われた。

私の名前は『相原 千南(あいはら ちな)』中学二年生の14歳だ。
父の転勤で北海道の田舎から、東京の都会に来た。

「相原さん。」

「は、はい。」

急に名前を呼ばれてドキッとした私は、いつの間にかひとつの教室の前に居た。

「ここが今日から相原さんのクラス、B組よ♪」

若そうな担任の先生『若松 美智子(わかまつ みちこ)』先生はそう言い、ドアを開けた。

「さぁ皆さん、今日は転入生を紹介しますよ~!」

この瞬間、今までよりもより騒がしくなったことに私は廊下に居ても気づいた。
先生は黒板に素早く私の名前を書く。

「相原千南さんです。相原さん入って来て下さい。」

「はい。」

教室がより騒がしくなった。
このクラスの注目の的になったのを自身も気付いていた。

「相原千南です。よろしくお願いします。」

精一杯の作り笑いを浮かべ、自己紹介をした。
その瞬間たくさんの拍手が沸き起こり、あちらこちらから「よろしく~」や「こちらこそ♪」などの声が聞こえた。

思ったり良いクラスかも。そう思い、安堵のため息をついた。

「さぁ…相原さんの席は―」
ガラッ

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