【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
って、
「そんな馬鹿にして笑う事ないじゃん!」
知らない事を聞いて、
何でここまで笑われるかなぁ。
元はといえば、
椎名冬夜が、吸血鬼なんて言い出すからこんな事になってんのにっ!
「まぁ、俺のになるしかないって事。
で、血飲ましてくれんの?」
「……絶対、嫌!
一生、嫌!
有り得ないんだからっ」
「ふっ。まぁ、せいぜい意気込んで頑張って」
「なっ!」
その妖艶な笑みに背筋がゾクッてして、
あたしは自分で自分を守らなきゃ! そうかたく決意したんだ。