その温もりを。
アイスにまぎれて不意打ちの。
北見が転校してきてから2週間。

すっかり北見はクラスの中心人物。

星佳が言うには『人懐っこい性格』故らしい。


「なんか、北見って前からいたみたいになってるよねー…」

深帆は不思議そうに北見を見てブツブツと言った。

「たしかにね。龍くんも言ってた。」

星佳が言う『龍くん』とは、村上 龍のことであり星佳の彼氏でもある。

北見と武智と村上はよく一緒に行動してる。



「そーだ、もうすぐで夏休みだよね。いっぱいあそぼーよっ」

深帆は思い出したかのように言いだした。

「来年は受験だしねぇ…プールとか行こうよ♪」

星佳も乗り出す。

「うん。そうしよっか。」



「なんの話??」

いつの間にか私の席の後ろには…北見。

「あのねっ、夏休みプールに…「星佳!!」

そんな事言ったら絶対…

「プール行くの!?じゃあ、オレらもいこーぜ」

あぁぁ……!!

そう言うと思ったから…嫌だったのに。

「んじゃ、一緒に行く?」

ちょ…武智!!

「そうしよーぜ、星佳のこと女だけだと心配だし。」

ま…村上はそうなるよな。
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