正の数【せいのかず】
第三章

謎の転校生

クラスはあの事件があってから
クロいノートに触っていない
なのに、みんなの正の数は増えていく
クロいノートのルールを見る限り

寿命が縮まって行く事がよく分かった
だからみんな本心ビクビクしながら
高校生活を送っているのだ

結局あれから、体育祭は中止
その代わり、パトカーやら警察やらが
いっぱい来た、破り捨てられたはずの
ページは何も
書かれていなかったかのように
真っ白な状態で元通りになっていた
ページ数もそのままだ

「隼輝…」
「純…」
「隼輝はわかってたのか?」
「うん」
「なんで、相談して
くれなかったんだよ!」
半分泣気味の純に俺はごめんといった
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