キープアウト!
「話すことなんて何もないだろ?」

「……拓也は、あたしにとって、弟みたいな大切な友達の一人なの」

「オレ樹里が理解できないよ」

「えっ?」

「どうして、怖い思いさせられた奴のこと、弟だの友達だの言えるんだよ? 頼むからあいつとは関わり持つな。二度と会うな」

「…亮二、拓也のこと、なんか誤解してるよ。そりゃあ確かに怖い目には合ったよ。でも、反省してたし、後悔もしてた」
< 166 / 259 >

この作品をシェア

pagetop