キープアウト!
「この甘さ加減がいいんだよな」

亮二が玉子焼きをパクパク食べている。

甘さ加減か。
加減とかないんだけどね。
だって適当だし。
まぁ。
喜んで食べてるしいっか。

「樹里に片想いしてる時は、まさか一緒に朝を迎えらる日がくると思わなかったな」

「あれ? 亮二っていつから、あたしのこと好きだったの?」

ふと疑問に感じて聞いてみた。

「はっ? 朝から答えるような質問じゃないな」

「あっそ」

質問に朝も夜もあるわけないのに。
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