キープアウト!
映画は二時から。
家に来てくれるのは、一時の予定。

ピンポーン…
玄関のチャイムが鳴る。
拓也だと確信して、玄関を開けた。

「もう行けそう?」

「うん行けるよ」

「樹里の部屋見てみたいな」

「だめ!散らかってるから」

「冗談だよ」

拓也は笑いながら言う。


アパート前に停められた車。

拓也の車に乗るのも初めてのことだった。

飲んだ後、徒歩で送ってくれたことはあったけど。
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