キープアウト!
「無理矢理キスとかされてないか?」

「唇はなかったけど…」

「どこにキスされたんだよ?」

「首筋…」

思い出して、涙が溢れてくる。

「ばーか!」

「へっ? バカってあたしに言ったの?」

溢れてきた涙が一気に止まった。

「そうだよ」

「ひどい!もっと優しい言葉はないの?」

「ノコノコ、彼氏でもない男の家に行くからだろ?違うか?」

「だって…拓也がカレー食べようって」
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