Who am l?
それも、事故死や病死でなく…自殺だったのだ。
理由はよく分からないが、妹ととして、とても辛い事だったと思う。
そしてそれから、風は私を避け始めた。
用がある時は話してくれたものの、それ以外は完全に無視だった。
それも無理はなかった。
私は“姉の親友の妹”。
“風の友達”としての私はもう、どこにもいなかった。
私の顔を見るだけで思い出してしまうのだろう。
私は直接目にしてはないが、あの時の情景が。
今は彼女の心の奥にしまってある、とても辛い出来事が―――。
私はゆっくりと足を踏み出し、アーチをくぐった。