復讐


わたしの隣の席は竜川というとてもネガティブな男子だった。

太っていて、

「自分なんか…」

が口癖だった。


いつも竜川は嫌なことがあるとぶつぶつと何かを喋っていた。

聞き耳をたててみると、鳥肌がたった。


「ヤマザキシネブス。
オレガセンセイにオコラレタノハヤマザキノセイダ。
シネ。シネ。
コロス。」


もちろんわたしは竜川と話したことはなかった。わたしの存在が嫌いなのだろうか。

それにしても、わたしだって傷付く。


< 21 / 67 >

この作品をシェア

pagetop