研究特殊部隊
過去


時を思い返せば、中学三年の時の事件は3年と7ヶ月が過ぎていた。

あの時の異臭・めまい・暗闇、そして あの優しく温かい大きな手は、今でも明確に覚えてる、そうあの事件が私の運命を大きく変えた、あの「毒物拉致請求事件」が・・・。

あの夏、植物研究の好きだった私に、両親が一枚のパンフレットを渡した、この夏にやる桜大学の中高生ようの、研修会・説明会の案内だった、桜大学は植物の研究を中心にした研究大学である、町にある大学なのだが、そこそこ有名で春には桜が満開に咲くことで有名だ、そんな大学の研修・説明会に私は両親に進められ、桜大学に行くことになった。多分、ここで、この大学に行かなかったら私は普通で面白みのないつまんない人生を送っていただろう。桜大学は私が住んでいる長野県の県外だったので、電車の乗り継ぎで二時間かかった、もし高校を卒業して、この大学に入れたら、寮に入らないといけない などと考えながら私は桜大学に向かった。桜大学に行く途中緑の葉っぱでイキイキとしている木が風で揺れてい
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop