人間……おいしいものを食べているときは本当に楽しくなるものなんだと思う。

それが、強面のやくざと一緒でも…


『おいしい…ほんとにこのお野菜もおいしいですね』

私は、思ったことをそのまま口にした。



「ああ…理香が喜んでくれればそれでいい。

 お前は本当に食べているときはうまそうに食べるな…」



『だって…おいしいものをおいしいって食べなきゃ。…
 料理がもったいないじゃないですか…和真さんって変なの。』



「フッ… 今まで俺の前でそんなにうまそうに飯を食っていたやつを
 見たことねぇーぞ。」



『それは、料理に対しての侮辱ですよ。
 作ってくれた人だって、その食材を育ていた人だって…
 この形の料理にするまでにいろんな人が携わっているんです。
 だから、ちゃんと感謝して、おいしく頂かなくちゃいけないんですよ』



そうなのだ、これは母からのずっと言われてきたこと。

すべてに感謝することを忘れてはいけないと言われて育てられた…



「そうだな。理香の言うとおりだ…」

和真さんも嬉しそうに見える…



私の会社の事とか…少し話をすると、
和真さんは私をマンションに送り届けてくれて、
そこで私は和真さんと別れた…