セックスフレンド
11【曖昧な距離】  
それから、あたしは近くにあった公園のベンチに座り寒空の下で泣いた。


気持ちが少しずつ落ち着いてきて、

ここにいてもどうにもならない。

そんなことを冷静に思い始めていた。


時間を知りたくて、携帯の時計見ると、
不在着信とメールのマークに気付いた。

電話の相手は、ミカちゃんと貴広。

どうしたのかな?

ミカちゃんに電話をすると、

「マナ! やっと電話つながったー!」

「やっと?」

「もうずっとかけてたんだよ! メールしても返事なくて心配してたんだよ!」

「し…心配?」

何だか話が見えてこない。

< 170 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop