いやよいやよも好きのうち
私に拒否権はnothing

好きって言えよ

「なぁ、俺のこと好きなんだろ?
好きって言えよ」
って目の前の男は私に問いかけてくる。

…が私、河原瑠衣(16)はただいまかなり危険な状態となっております。
目の前の男・瀬川祐樹(16)と壁に挟まれてどこにも逃げられない…

なぜこのような状況になってしまったのか…


数分前ー…


教室で委員会の仕事をしていた私は
時計の針が4時を指していることに気づき帰宅の用意をしていた。

教室を出ようとドアを開けたら祐樹がいたのだ。
接触するのが面倒だった私は、スルーした…いや、しようとしたんだ。

すると腕を引かれ、私の帰宅願望は阻止されたのである。

お別れしようとしたはずの教室に連れ戻され唖然としていると

「俺のことどんだけ待たすわけ?」

…怒られた。

「委員会の仕事をしなきゃ
いけなくて…」

「ふーん…
で?俺を待たせた責任は?」

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