優子の恋



♪~♪♪~

夜、寝る前のストレッチをしていると
こんな時間にめずらしく携帯が鳴った。


「はい、もしもし?」

「……ユウコ?」

「はい、部長?」

「うん、久しぶり……でも無いか…」

「そうね、この間は…どうも」

「悪かった…」

「もういいですよ…話はそれだけですか?」

「いや、あの~…」

「なんですか?用が無いなら切りますよ…」

「待って、今さ…お前のマンションの前にいるんだ…」

「え?」

「お前に会いたくて…」


ドキッ…


「会いたい…」


ドキドキ…


「ダメ?」

「……待ってて」


マンションのエントランスを抜けると外にある花壇に部長が腰を掛けていた。


「部長……」

「ユウコ…」


少し部長の目が潤んでる気がした。


部長の前に立ち目を覗こうとしたけど反らされしまい
部長は私の腰に手を回し体を引き寄せた。


「部長…?」


お腹の辺りに部長の温もりを感じた

「懐かしい匂いがする…」

「…なにかあったの?」



部長の肩が震えていた。



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