わたしの居場所
でも…
わたしはそれじゃいやだ。

わたしは分身でなく本物がいい。
身も心も本物のあなたを愛したんだよ。

あなたを感じたかった。

わたしは彼の頭を撫でた。

頬に触れた。

見えない目にそっと手を置いた。

どれもぜんぶ本物なんだよね。

…気づくと涙がでていた。

カシャッ、

カメラ音がした。

お母さんがはしゃぎながら言う。

お涙ちょうだい~!

やっぱり2人はお似合いだねっ 。

そして…

ようやく、彼の口が動いた。
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