読む唇
Love contact

「乾杯っ!!」


「「カンパーイッ!!!」


イタリアンレストランの個室に、賑やかな声が響く。


親友の悠子の結婚を祝うために計画された飲み会に、私は彼氏の雅紀を連れ立って参加した。


仲間内だけの和気あいあいとした雰囲気で会話を楽しんでいると、個室のドアが“コンコン”と音をたてる。


私が席を立ちドアを開けると、そこには……


「浩ちゃんっ!」


悠子がそう呼び駆け寄った相手は、会社の上司で私の浮気相手、村瀬浩二だった。
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