最高の偽装lovers

浩輔side

・・・

仕事に戻ったオレは、

ウエイターに、さっきの客が

帰る時に声をかけてくれ・・・

そう頼んでいた。

・・・

「オーナー、お客様がお帰りになられます」

「・・・そうか、わかった」

・・・

ちょっと仕事を他の者に任せ、

客の後を追った。

・・・

「すみません、お客様」

「・・・何か?」

オレの声に振り返った客。

・・・

オレは小さく深呼吸して、

言葉を続けた。


「さっき言っていた事は、

事実なんですか?」


「さっきの事とは?」


「穂波に言っていた事です」

オレの言葉に、あ~。と、

言って、微笑んだ。
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