阿久津…?

あぁ!この教科書の持ち主じゃん!




急いでその阿久津と呼ばれた男子生徒に目を向ける



眩しいくらいのオレンジ色に近い、整えられた髪
切れ長の大きな瞳に、綺麗に鼻筋が通った顔立ち
制服は着崩して、片手には…なんだあれ



うん、いかがわしい雑誌を持っていたのだ




「あっぶねー!いきなりチョーク投げんなよ、危ねーだろ!!てか、俺避けたんですけどスゴくね?俺の反射神経なめんなよ!毎日かわいい女の子を見かけると、すぐに声をかけるためにと鍛え抜かれた、俺の反射神経を!!」




…うわー、何かあたしが言うのもなんだけど、阿久津千尋ってアホそう……


すると先生がすかさず




「アホかお前は!くだらん自慢をするな!それに俺はその手に持っているモノはなんだと言っているんだ!」



「あーコレ?え、それ聞いちゃう?もー、先生ったらそんなに聞きたいの?コレね、エ・ロ・本☆キャハっ」




そう言って片手にエロ本片手に逃げ回る阿久津千尋



うんコイツ……間違いなく正真正銘のバカだ……

と、この時のあたしは確かにそう思ったのだ