私の冷たい年上彼氏
「それならいいけど。それより、髪とか拭いたら?床が濡れるから」
全然こっちを向かないままそう言う亮一。
私が風邪ひくからじゃなくて、床が濡れるからか...。
もう...泣きそう...。
「っ...お、お風呂入ってくるっ...」
私は涙が溢れ出しそうな顔を見られないように、お風呂場へ向かった。
「...やっぱ別れた方がいいのかな...」
シャワーを浴びながら1人で呟く。
シャワーから出てくるお湯と同時に、私の目からも涙が溢れ出す。
私は、お風呂場で声を押し殺しながら泣いた。