年下の男
年下の男
私には好きな人がいる。同じ部署で働く彼は3歳年下で違う部署に彼女がいる。
綺麗で仕事ができると評判の彼女。社内で何度も一緒にいるのを見てきた。その度に、彼の事を諦めなくてはいけないと何度も思った。なのに…。
「あっ、今から帰るんですか?俺もなんです。一緒に帰りましょうよ」
会社を出てすぐの歩道橋を上がったところで後ろから彼に声をかけられた。振り向くと、二カッと白い歯を見せて笑う爽やかな顔で飲みに行きませんかと微笑まれる。
やめてくれないかな?その笑顔。ずっと一緒にいたくなるじゃない。あなたには彼女がいるのにさ。
「冗談言ってないで、早く彼女のところに行きなさい」
真っ直ぐ見つめられて、持っていかれそうになった心を保ち素っ気なく呟いた。
「冷たいなぁ。先輩。もう少し俺に構ってくれてもいいじゃないですか?」
少しいじけた感じで言う彼に、ふざけないのと背を向けた時だった。ギュッと後ろから抱きしめられ、ドクン‼と心音が跳ね上がる。
綺麗で仕事ができると評判の彼女。社内で何度も一緒にいるのを見てきた。その度に、彼の事を諦めなくてはいけないと何度も思った。なのに…。
「あっ、今から帰るんですか?俺もなんです。一緒に帰りましょうよ」
会社を出てすぐの歩道橋を上がったところで後ろから彼に声をかけられた。振り向くと、二カッと白い歯を見せて笑う爽やかな顔で飲みに行きませんかと微笑まれる。
やめてくれないかな?その笑顔。ずっと一緒にいたくなるじゃない。あなたには彼女がいるのにさ。
「冗談言ってないで、早く彼女のところに行きなさい」
真っ直ぐ見つめられて、持っていかれそうになった心を保ち素っ気なく呟いた。
「冷たいなぁ。先輩。もう少し俺に構ってくれてもいいじゃないですか?」
少しいじけた感じで言う彼に、ふざけないのと背を向けた時だった。ギュッと後ろから抱きしめられ、ドクン‼と心音が跳ね上がる。