人間をマゾヒストタイプとサディストタイプに分けるとしたら、私マゾなんだろうと最近思うようになった。
 いや、これは正確な考えとは言えない。私は自分を痛めつけて喜ぶような癖は無い。むしろ、大事に扱ってもらえない事に悲しみを抱く毎日だ。

「ただの寂しがり屋……?」

 ホテルの一室。広いダブルベッドに一人で横たわり……自分が何故ここにいるのか考える。浩介を心から愛してる?それとも、浩介といると心と体が癒されるから?
 どれもピンとこない。

 浩介とは3年前……たまたま飲み屋で一緒になって、お酒の勢いで体の関係になってからズルズル続いている。彼は改めて告白とかしたら重いから、そういうのはあえて口にしないと言っていた。
 私もそれ以上強くは言えなくて、本当は答えが欲しいくせに、物分かりのいい女のフリをした。

 こんなあやふやな関係で3年って……正直長すぎる気もする。そうは言っても、浩介とベッドを共にするのは自分が最も女になれる場所。髪を振り乱し……互いの絶頂ポイントを知り尽くしている。

 体が彼を求めるのだ……どうにもできない。

「あーサッパリした!絵里も入ってこいよ」

 スポーツで一汗かいたみたいな表情で、浩介がシャワールームから出て来た。
 私はその声で弾かれるように起き上がり、慌ててバスローブを体に羽織った。出来るだけ電気が明るい部屋では自分の体を見られたくないからだ。

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