河の流れは絶えず~和泉編~
講義の終盤で教授は言った。

「あー。諸君。君たちの日ごろの勤勉さにはまっことに頭が下がる。私としてはだね、君たちの頭の確認と」

うわ!きたぞ、おい!

「してだね、来週月曜試験を実施することにしたよ。範囲は今日やったところまで。以上だ。諸君、がんばりたまえ。」

と、同時に講義終了の鐘が鳴った。

起立、礼、と号令がかかり、教授が部屋を後にした後、みんなうそだろー!といつものように嘆いていた。

「まったく、鬼だぜ小山内教授は。」

「見ろよ、今回は30ページあるんだぜ?範囲が。」

「ぎょえ~!まじかよ?拷問だぜ、おい。」

とまあ、みんながみんな好き勝手に嘆いている。
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