五年生になった私は、引き続き金管部に入部することにした。
それは、ある願望があったからだ。

それは、相棒を乗り換えることだった。
金管部では、一年毎に担当楽器を変更することが出来たのだ。

私は、ある意味一目ぼれとも言えよう、トロンボーンを担当したかった。
楽器を構えたときのあの姿勢の綺麗さは、まさに目を引くものがあった。
スライドを動かすそのしなやかな腕、すべてに惹かれた。

幸い、四年生だった一年間、真面目に部活に通ったおかげで、優先的に楽器の希望を叶えてもらえた。

初めて手にした金色に光る相棒。
去年ももらった校歌や茶色の小瓶の楽譜。
同級生達との合わせ。
そのすべてが嬉しかった。