後悔
彼氏がいるのに元カレと…
 ――式が始まる少し前だった……。

 支度を終え、控え室でスツールに腰掛け、式が始まるのを胸をドキドキさせながら待っているその時だった。

 勢い良くドアが空き、その直後にカチッと扉をロックする音が聞えた。
 
 何ごとかとその音のする方を見れば、険しい表情でツカツカと元カレが自分の方に真っ直ぐやって来る所……。
 私は驚きの表情で飛び上がるように立ち上がった。


「綺麗だな……。そのドレス姿、凄く似合ってる……」

 少し苦しそうな、悲痛の表情で私の前に立ち尽くす元彼……。

「あいつの事、本当に好きなのか? あんな冴えない男……。お前より10歳も年の離れたジジイじゃないか……」

 私は切なそうな苦しそうな表情をし、目にはうっすらと涙を浮かべた……。 


「私を手放したのはあなたよ!! 今更何言ってるの!! 」

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