――――……



週が明けても、深青はOrlandoに顔を出す気になれなかった。

電話とメールで指示は事足りるとはいえ、実際のところ深青にはいくらでもやらねばならないことがあったのだが……。



「深青、どうした?」

「ん? ああ……なんでもない」



ナプキンで口元を拭って、テーブルの上に置く。



「口に合わなかったか?」

「いや。悪くないよ」



金をかけた内装。上等な食器。最高級の食材。

最近マスコミでもよく取り上げられている創作和食だ。

けれど頼景に誘われて来てみたのはいいが、何を食べてもピンとこなかった。



「心ここにあらず、といった感じだな」



頼景はくすりと笑うと、テーブルの上のシャンパングラスをそっと持ち上げ唇をつける。

深青も苦笑しながら、怜悧な印象のある親友に視線を向けた。



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