スーツを着た悪魔【完結】

もちろん、深青が買ってきたケーキは、いつものまゆなら手を出さないような高級品で、味そのものが違うと言われてしまえばそうなのだが、それでもやっぱり、一人の食事は静かだ。

今までずっとこうだったのに……。

しんと静まり返った部屋にいると、なんだか胸の奥がザワザワして苦しくなる。



途中で箸を置き、まゆはおかずが載っていたお皿にラップをかけ、冷蔵庫に仕舞う。


テレビをつけて騒々しいバラエティ番組をつけたまま、まゆはお布団を敷き眠りについた。




――――……




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