戯れ言~つれづれなるままに~

夜明け

闇の中、私は歩く。
星のまたたきさえも、見ることはないのに。
静まり返った、街の中。
先を示す、しるべもない。

生きることさえ否定され。
帰る場所さえ失った。
手に光るのは薄い刃。
手を流れるは赤い海。

時は流れる未来(さき)に向かい。
私だけを見捨てたままで。
未来(さき)はあるかと問いかける声。
胸の中を響くだけ。

空は染まる彼方の未来(さき)に。
そこにあるのは目覚めた街角…。
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