失恋珈琲
視線の先は
あれから何度か、彼は店に来ている。


いつも同じテーブル席に着く。
オリジナルブレンド、砂糖なし。


文庫本を読んでいることもあったし、ただ窓の外を見ていることもあった。


あたしは…、
その姿を見ているだけで、幸せな気持ちになっていた。
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