君の音色♪
プロローグ♪


君に出会えたから

世界が広がった

♪♪♪


毎年やって来るこの季節
皆は新しい事に挑戦する季節とか新しい場所とか言って喜ぶ季節
私は大嫌いだった
今日は入学式
この桜ノ宮学園の一年生になる
正直高校とかどうでも良かった私にとってどうでもいい行事の一つだった
学園に向かう桜並木を歩いていると桜の木を見上げる人を見つけたんだ
その人を私は抜かして行こうとしたはずなのに抜かせなかった
その人に腕を捕まれたから……

「……………」

「……………」

どーしたものか……
さっきから腕掴んだまま黙ってるし
つか腕離してくれないし
入学式遅れちゃうよ

「……あのー…」

「……道」

「えっ??み、道???」

「…道わからない…」

「……えっと…」

「教えて」

いきなり振り返ったその人はとても綺麗な人だった
まるで……

「……女の子みたい」

「俺は男だけど……」

「へ!?あっ!?ごめんなさい」

「別に…教えてくれるの??」

「いいですけど…どこに行きたいんですか??」


「桜ノ宮学園入学式」

「一緒に行きますか????」

「同じなら行く」

二人肩並べて桜並木を歩く
会話がない
気まずくなった私は話し始めた

「そういえば名前まだでしたね」

「渡利波留虎」

「私は渡里玻琉蜜です」

「よろしく」

「よろしくお願いします」

「誕生日いつなの??」

「えっ??えっと12月24日ですよ」

「誕生日同じ、つかさ同い年なんだからさ敬語辞めろよ」

「あっそうだね…誕生日一緒か」

「一緒とか嫌なの???」

「そうじゃなくてね、余り同じ人居ないからさびっくりしたんだ」
他愛もない会話していると学園に着いた
初めにクラスを見るらしくクラス表に向かう事にした

「なん組かな??」

ワクワクしながら見る
クラスを見たりするのは楽しい
変な名前とか見つけられるから

「あっあった!!二組だ!!」

「俺も二組か…健矢もか…」

「健矢???」

「あー幼なじみ」

「納得!!私も幼なじみ居るよ!」

「この学園???」

「うん!!あっなん組かな??」

「名前は??」

「名前はね…真山那南って言うの」
「真山ね…同じだ」

「あっ本当だ!!良かった」

「クラス見たら体育館らしいね」

「そーみたいだね!!行こっか」

クラスを見て体育館に向かって歩いていたら上級生と思われる人に声をかけられた

「君達一年生だよね??」

「…そうですけど…」

「部活動は決めた??」

「まだ…ですけど…」

「そっかならぜひバスケ部へ!!!」
絡みにくい先輩だな…
バスケ部ってどうみても男子じゃん
何で私なわけ??
どっちか言ったら渡利くんだよね???

「これ活動場所とかの説明!!よろしくね!!」

一枚の紙を渡して先輩は次の一年生へ行ってしまった
渡された紙を見ると大きな字で
{女子マネージャー募集中}っと書いてあった

「バスケ部入るの??」

「渡利くんは??」

「見学してから決める」

「なるほど……あっ那南!!」

「おっ!?玻琉蜜!!うちらクラス同じだよ」

「やったね!!ってその人は???」

「あー宮内建矢くん!!さっきぶつかっちゃって(笑)」

「それで話してたのかってあれ??」
「どうした??てかその人は誰??」

「道に迷ってたから連れてきたてか教えて言われたから連れてきた渡利波留虎くん」

「へー建矢くんの幼なじみだよね????」

「そーだよ」

「あっ!!やっぱり!?」

「そんな事より入学式」

「忘れてた!!!行くよ玻琉蜜!!」

「あっ待ってよー!!」

私は今日から桜ノ宮学園の一年生になる
この学園で楽しく過ごせるかは自分次第
頑張ることはしないけど
楽しく過ごせたらいいな。

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