あの日の空
帰り道
授業は午前中で終了。

お腹がすいたので茜と早く帰ることにした。

帰り道。

茜は背も高いしおまけに細い。

一緒に歩いてる自分がさらみ醜く見える。

学校をでてすぐのコンビニの前に、1人の男性が立っていた。

その男性は私たちに向かって手を振っていた。

「誰?あれ」

ぼそりといった瞬間だった。

「海斗!」

茜の高い声がとなりから聞こえてきた。

そして茜はその男性のもとへ走っていってしまった。

その男性は

茶髪で背も高く、くっきりした二重

とてもかっこよかった。

私も茜のあとを追った。

男性のとこまで行くと

「海斗!うちの彼氏なんだ!」

茜は高い声で紹介してくれた。

「こんにちは」

「誰?」

男性は私に指さしながら茜に聞いた。

「楓音!今日できた友達だよ。」

彼氏の前で嬉しそうに話す茜。

「茜のことよろしくな、こいつバカだから。」

「うるさいー!」

「はい」

苦笑いで答えた返事。

「じゃ、私たち行くね。またねー」

茜は彼氏と腕を組み歩いて行った。

結局一人ぼっち。

そう思いながら歩いていた。

コンビニを通り過ぎて1つめの角を曲がった時だった。

見たことある後ろ姿。

もしかして・・・・

私は胸がドキドキした。




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