「何もありませんでしたってば。」
「だったら、血がついたその足はなんだ。」
私は、ふと自分の足を見た。すると、白い靴下に血がちょっとと滲んでいたのが目に入った。
「光先輩には関係ありません。」
「関係ある。」
「なんで・・・。」
光先輩には関係ないのに・・・。
「お前は俺の親友、隼汰の妹だから。」
そう言われて、ドキっとした。
「保健室、行こうぜ。そこで話聞くから。」
「あ、はい。」
元々話をする気は無いんだけど と言いたかったが、光先輩に言うのもなんだからやめた。
保健室についたが、先生がいなかった。
「おっかしいな。先生いねえのか。手当てくらいなら俺でも出来るか。」
光先輩は私の足を持ち上げ、靴下を脱がせた。
「ちょっ、自分で出来ますって。」
「いいから。いいから。」
何がいいんだろう。
光先輩は手当てすると、絆創膏を貼ってくれた。
「あ、ありがとうございます。」
「良いよ。あとさ、光って呼んで。あと、敬語もやめろよなー。」
「え、はい。」
「敬語使ってるって。」
「あ、そっか。光。」
私はなんだか照れ臭くて、笑ってしまった。
すると光は、急に真剣な顔をした。
「お前、茜に何言われた。」
言うか迷ったが、光なら言える気がした。
「兄ちゃんと兄弟だからって、調子に乗るなって言われて・・・。」
「そっか。あいつ悪い人じゃないんだけど、いろいろあってね。そのうちわかるよ。」
「う、うん。」