ドールハウス・ツインズ
【Art.5:一億円の夢】

金…金が欲しい…
誰か…金を…

「その願い叶えようか?」
「誰だ?」
「日陰って言うんだ」
「日陰…?変わった名前だな…」
「バカにしないでよ…」
少年は声を低くして言った
宝くじ…落ちてないかな…
「そうだ少年!ってあれ…?」
あたりを見渡しても、
少年の姿はなかった

「おかしいな…」

ヒラリ…

すると、俺の腹のあたりに
何かが降ってきた
拾ってみると…
「これは!!」
宝くじだった…

「やったー!!」
財布から小銭をだして
削った…
「何だよ…」

だけど外れだった…
俺はその宝くじを、内側のポケットに入れた
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