あのバトルから3か月程経ったが、未だに親子の間では火花が散っていた。


寒い冬には喜ばれるはずの火花だが、鬼と悪魔が放つ火花は、怖く寒いものとしか思えなかった。


3週間ほど前に、県知事に埋め立て反対の署名を郵送したが、電話も手紙の返事もないという状況だ。


直接、森に危害が及ぶほどには至っていないが、昨日、実野里が仕事に出ている日中に、スーツを着た男と作業服を着た数人の男が写真を撮りに来ていたことを、皆から聞いた。


都会の鬼が外出の札を出しているときが、実野里と大地の貴重な話し合いの時間となっていた。


大地にとっては、実野里といちゃつける時間でもあった。


仕事帰りに、そのまま一緒に帰宅する回数も増えているというのに、やはり大地が肉の塊であることには、変わりないようだ。


「大地、撮影に来るということは、もう計画は、進んでいってるてことよね?」


「あぁ、どの位置に何を建築するか検討しているんだろう。立地状態や面積の把握も含めて。」